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一般学生団体「筑波大学地理愛好会」の公式ブログです。会の活動や、会員がそれぞれ執筆した記事を投稿しています! 地理愛好会とは?→2018年活動開始。地理好きや地理を学びたい筑波大学生が集まるサークルです。全国各地への巡検や学類間交流、勉強会などを行っています。

地理愛巡検・旅行レポート

こんにちは!筑波大学地理愛好会では、先日「国道16号一周巡検」という巡検に行きました。本記事は、そのときに会員が作成した「国道16号プレイリスト」に関する記事です。ぜひ読んでいってください。

はじめに

 突然ですが、皆さんはドライブ中にどんな曲を聴きますか?好きな曲を聴いたりする人もいれば、流行っている曲を流したりする人もいると思います。流れた曲をもとに話題が広がったりするのも、ドライブの醍醐味ですよね。

 このように、ドライブに欠かせない「プレイリスト」についてですが、是非皆さん、「ドライブの行き先にまつわる曲」でプレイリストを作ってみませんか?地理愛好会で行われた「国道16号一周巡検」で、筆者は実際に国道16号にまつわるプレイリストを作ってみたところ、とても面白いなと思ったので、共有したいなと思いこの記事を書くことにしました。

「国道16号一周巡検」とは

 「国道16号一周巡検」とは、地理愛好会の「道路走破班」にて昨年11月に行われた巡検です。内容はその名の通り、関東地方にある国道「国道16号」を車で一周してみようというものです。
 国道16号とは、神奈川県、東京都、埼玉県、千葉県を通り首都圏を一周する、総延長約330㎞の国道です。地理学的に見ると、沿線の景観は日本の首都圏郊外を象徴するものとされており、国道16号を対象とした解説書も多数あります。また、関東の主要な地域を多く通過する国道でもあり、様々なまちに触れるきっかけになる道路でもあります。
 それと実際に走ってみて思ったんですが、渋滞がかなりひどいですね…。特に昼間に通過した区間はなかなか車が進みませんでした。そんな時に音楽を聴いて気分転換をしたのも、またドライブの醍醐味だなと思いました。

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国道16号一周巡検の参考書、柳瀬博一『国道16号線‐「日本」を創った道』(新潮社)と写真をパシャリ。前には長い長い渋滞が見える。

「国道16号プレイリスト」を作ってみた

 まず、なぜ16号を題材にプレイリストを作ったかといいますと、筆者は自分で作ったプレイリストを巡検のときに流すのが好きでした。そんな筆者が巡検前日にいつものように「明日はどんな曲を流そうかな~」と考えていたところ、柳瀬博一『国道16号線‐「日本」を創った道』(新潮社)という本で国道16号沿線の音楽が面白いということを知りました。そこで、「国道16号をテーマにプレイリストを作ってみよう!」となったわけです。
国道16号プレイリスト

国道16号プレイリスト(地図)

 こちらがそのときに作ったプレイリストです。国道16号沿線出身のアーティスト、沿線を舞台とするアニメの主題歌、MVが沿線で撮られた曲…など、「国道16号にまつわる曲」を32曲厳選しました。バランスをできるだけ心掛け、様々な年代、さまざまなタイプの曲を集めました。(曲数を16の倍数にしたのも地味にこだわりポイントです。)

プレイリストをつくってよかったこと

①車窓の風景をより深く楽しめる
 このプレイリストではそのときに走っている土地に関係する曲が流れるので、土地の景観を視覚だけでなく聴覚でも楽しめました。例えば、横浜市出身のメンバーがいるsuchmosの楽曲は、都会的なサウンドが特徴的ですが、それを16号沿線最大の都市である横浜の景観になぞらえて感じることができました。また、荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」など少し昔の曲も入れたので、現在の16号でそれを聞くことで昔の沿線の景観を想像して楽しむこともできました。

②土地の文化や歴史がわかる
 歌詞やサウンドからその土地の文化がわかるのも大きな魅力です。特に市歌を入れたことで、その土地がどのように愛されているか、どのように歩んできたかがわかったのが面白かったです。
  他にも、例えばゆず「夏色」には「長い下り坂」が登場しますが、ここからも横浜市に斜面が多いという地形の特色が連想できて興味深いなと思いました。

③会話の種になる
 これはどんなプレイリストでもそうですが、流れている曲の話から会話を広げることができるのも、ドライブ中に音楽を流す魅力の一つです。そこで行先にまつわる曲を流すことで、会話からその土地のことを深く知ることができ、地理的な学びを得られるようになったのが、よかったなと思いました。
 例えば、映画「翔んで埼玉」の主題歌から映画の感想を共有し、地理学的に言うところの埼玉に対するお互いの場所イメージ・空間認知を知ることができました。

おわりに

 今回は、国道16号を音楽の視点から深めてみました。プレイリストを作ってみて、同じ郊外とはいっても地域によっていろいろなタイプの曲があるんだなということがわかりました。今後もより、国道16号沿線の文化について深めてみたいと思いました。
 そして、これを読んで16号プレイリストに興味を持った方は、ぜひドライブのときには行先の土地にまつわる曲を聴いてみてほしいです。きっとあなたのドライブに新たな彩りが生まれることでしょう。
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この文章をお読みの皆さんこんにちは。去る726日に、東急株式会社様のご協力をいただいて、東急・渋谷巡検を実施しました!!

この記事では、東急・渋谷巡検の報告として、当日の流れや学び等について振り返っていきたいと思います。拙い文章ではありますが、どうか最後までお付き合いください!それでは、早速東急・渋谷巡検を振り返りましよう!!

 

 

9:30 渋谷駅

渋谷 朝②

傘の花が満開の渋谷駅からおはようございます。いよいよ東急・渋谷巡検の当日ですが、朝は残念ながら雨。散策が待っている午後に向け、なんとか回復してほしいものです。

さて、10:00の開店を待つ開店待ちの列もまだできていない、人もまばらなスクランブルスクエア前に、何やら集まっている集団がいます。東急・渋谷巡検に参加する地理愛好会のメンバーたちです。地下鉄千代田線の遅れなど、不測の事態はありつつも、なんとか全員集合することができました。それでは、講演会会場へ移動しましょう!

 

10:00 宮益坂某所

講演風景

宮益坂某所にある会議室にて、いよいよ東急株式会社担当者様による講演会が始まりました。今回ご担当いただいたのは渋谷開発事業部の担当者様。東急が目指す渋谷のあり方、そして、多くの周辺関係者との連携のもと進んでいる渋谷駅周辺の大規模再開発について、非常に丁寧にご説明いただきました。

1時間の講演の後、質疑応答の時間が設けられました。会員たちからは、コロナが渋谷の再開発に与えた影響や、東急東横線の東京メトロ副都心線との相互直通開始による影響、東急が見据える今後の沿線についてなど、幅広い話題についてさまざまな質問が飛び交いました。それぞれの質問に一つ一つ丁寧にお答えいただき、非常に学びの大きい時間になりました。

東急・渋谷巡検講演資料①

その後、集合写真を撮影し、名残惜しいものの会議室を後にします。ここで東急の担当者様とはお別れ、本当にありがとうございました!!!

 

13:00 SHIBUYA SKY

思い思いに昼食をとった後、渋谷スクランブルスクエアの46階にあるSHIBUYA SKYへと続くエレベーターの入り口近くにて再集合します。ここから、皆でSHIBUYA SKYを見学します。

渋谷スカイ

ここでも天気は回復しきっておらず、屋外の展望デッキに出ることはできませんでしたが、東京の街を一望できる展望室からの景色や、近未来的なディスプレイ等の展望室内にある施設を楽しみました!屋外展望デッキが開放されている時にまた再訪したいですね!!

ここから地上に舞い戻り、3つの班に分かれていよいよ渋谷駅周辺を散策することになります!

 

14:30 渋谷ヒカリエの脚元

さて、信じられない高層だったSHIBUYA SKYを抜け出し、下界に帰ってくることに成功しました。ここまで戻ってくる過程で、渋谷スクランブルスクエアをエスカレーターで降りてきました。非常に多くの階層にわたって商業施設が積み重ねられているというスクランブルスクエアの特徴が非常にわかりやすく、興味深かったです!

ここからは、本格的に渋谷の街を歩いてみましょう!まずは、スクランブルスクエアから渋谷ヒカリエの方にやってきました。そこから宮益坂方面の終端に向かいます。
  そういえば、いつの間にか雨が止んでいますね!気持ちよく散策ができそうです!! 

ヒカリエ終端

こちらが、宮益坂側のヒカリエ終端です。写真から反対方向に少し歩くと、宮益坂の頂上に出ることができます。ここから散策が始まります。

銀座線上空②

上の写真からエスカレーターや階段を上がり、屋外の歩行者通路を歩いていくと、突き当たりがありました。

なにやらフェンスで行き止まりになってますね、背伸びして中を覗いてみると、こんな感じ!!

銀座線上空

皆さん、これがどこかお分かりですか??実はここ、東京メトロ銀座線の渋谷駅ホームの真上なんです!!再開発に合わせて移動された銀座線ホームは、渋谷ヒカリエおよびスクランブルスクエアに寄り添うように、明治通りを跨いで設置されています。我々はその真上にいるんですね!

今はフェンスがあって通れませんが、将来的には歩行者通路として通れるようになる計画です!この情報、後でとっても重要になりますから、このことをよく覚えておいてくださいね!!

アーバン・コア②

先ほどの銀座線ホーム直上の近くにこんな場所がありました。ここは「アーバン・コア」と呼ばれる場所で、人の導線を垂直的に作り出すものです。渋谷の再開発によって建てられた複数のビルに設置されていて、再開発の象徴の一つとも言えます。写真のアーバン・コアは渋谷ヒカリエのもので、地上4階の銀座線ホーム上の歩行者通路から、地下2階の地下鉄改札まで続く非常に大規模なものです。同じ規模のアーバン・コアが、明治通りを挟んだ反対側にある渋谷スクランブルスクエアにも設置されていて、回遊性や施設同士のアクセスに役立っています。

渋谷川地下

さて、地下1階までやってきました。目の前に、大きく右から左へ横切っている大きな管のようなものが見えますね。これ、何かわかりますか??実はこれ川なんです!渋谷の再開発に合わせて流路が変更された渋谷川が流れています。この渋谷川に流れる水は、東京都の清流復活事業によって再生水が流れています。

渋谷フクラスペデストリアンデッキ

続いて、少し歩いて渋谷フクラスの近くにあるペデストリアンデッキ上にやってきました。目の前に見えているのは2020年に閉店した東急百貨店東急東横店の南館の建物が解体を待っています。「渋谷駅」のフォントが味を出していますね。この建物の跡地は、再開発によって渋谷スクランブルスクエアの第二期工事の建物が建てられる予定です。

我々が今立っているこのペデストリアンデッキは、ここからさらに奥に伸びていきます。しかし、第二期工事の建物は我々が立っているあたりまで建設されます。つまり、このペデストリアンデッキは将来的に建物に包まれた形になります。ちょっと興味深いですね!

そして、この旧東急百貨店の建物から左に目を向けると、これまた解体中の建物が目に入ります。

旧銀座線ホーム

これは、銀座線のホームが現在の場所に移設される前のホームを包む支柱です。以前の銀座線は東急百貨店の建物内に突っ込む形になっていたのですが、その名残が伺えますね!この骨組みは旧東急百貨店東横店西館跡地にあり、旧西館は既に解体され残るはこの骨組みのみになっています。

JR線上空骨組み

続いて、スクランブルスクエアの正面から、JR線のホームを眺める場所にやってきました。ここには、以前は東急百貨店東横店の中央館がありました。現在は、将来的に整備される予定になっている歩行者通路の骨組みが作られています。ちなみに、写真左中央に写っているのが東京メトロ銀座線のホーム、その上が先ほど我々がいた歩行者デッキです。JR線上空に組み立てられている歩行者通路は、将来的にこちらに接続します!!

旧銀座線接続通路

さて、少し歩いてマークシティの中までやってきました。写真に写っている通路は、道路を跨いで以前東京メトロ銀座線の旧ホームと接続していた歩行者通路です。現在は通行できなくなっていますが、将来は歩行者通路の一つとして銀座線ホーム上の通路と接続されます。

このままマークシティを歩いて行きましょう。3階にある京王井の頭線を横目に、4階を渋谷駅と反対方向へひたすら歩いていくと、目の前が明るくなり、外に出ることができました。

出口近くの石碑を見てみましょう。

道玄坂上

皆さんお読みになりましたか???内容については割愛しますが、道玄坂の出自について解説されていますね。そう、我々が今いるのは道玄坂の上なんです!

お気づきでしょうか?つまるところ、最初の方でお見せした東京メトロ銀座線ホームの上を通り、先ほど紹介したJR線の上に建設される通路を通過、最後にマークシティの旧銀座線ホームとの接続通路を通り、マークシティ内と通り抜ければ、宮益坂上から道玄坂上まで上下移動を最小限にして移動することができるのです!!

午前中の講演と組み合わせることで、将来的な渋谷の姿がなんとなく理解できたのではないでしょうか!

 

15:30 ハチ公像前


ハチ公

班別での渋谷の散策を終え、みんな大好きハチ公像前で再び待ち合わせです。

ここから先は、3人程度のグループに分かれて散策をしながら代々木公園に向かいます。

 

17:30 代々木公園

代々木公園

各グループ散策を終え、代々木公園に再集合します。この後は、それぞれのグループが代々木公園にたどり着くまでの情報共有をします。

 

では、それぞれのグループがどこで何をしていたのか聞いてみましょう!

渋谷再開発完成予想模型

ヒカリエ内にある渋谷再開発完成予想模型を見学したグループがあったほか、前半の班別散策では訪れられなかった渋谷ストリームと、そこから見ることのできる渋谷川を訪れた人もいたようです。

渋谷川@渋谷ストリーム

こちらの渋谷川は現在では再生水を用いて水の流れが復活させられています。街中に水辺があるのは気持ちがよくていいですね!!

松濤公園

他にも、都内有数の高級住宅街である松濤地域に紛れ込んだグループもいたようです。普段は感じることができないリッチな空気を感じることができたのではないでしょうか??

 

18:00 解散!!!

そんなこんなで、全員が代々木公園にたどり着くことができました!以上で東急・渋谷巡検は解散となります。この後は、それぞれ帰路につくことになります。長い1日でしたが、多くの学びが得られる有意義な一日でした!!!

この報告も、以上にて終わりとしたいと思います。お読みいただきありがとうございました!!!

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今回は、福島県相馬市にて行われた「相馬野馬追」に行ってきたお話です。

相馬野馬追は、福島県相馬地方を中心とした地域で毎夏3日間をかけて行われている祭典で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。その中でも騎馬の行列、甲冑競馬、神旗争奪戦が行われる2日目は、同地方を代表する観光資源となっています。今回はその相馬野馬追2日目を見学しに、福島県相馬市へ向かいました。

7月24日日曜日。つくばを車で発ち、常磐道をひた走ります。
相馬市に到着し、いよいよ祭の中心地となる「祭場地」へ。祭場地前の道路では、甲冑競馬に向かう人馬の行列「お行列」が行われます。
勇壮な馬を今か今かと待ち望む我々、そして会場の雰囲気は、お祭りへの期待を高ぶらせます。

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先導のパトカーからしばしの間をおいて、いよいよ人馬の入場です。

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全身に甲冑を身にまとい、屈強な馬に乗った兵たちが祭場地へと勇ましく歩を進めます。(疾走・・・と書きたいところですがさすがにそこまで速くはないです。)
特に馬は闘志に燃え勇んでおり、時にはこんな光景がみられることもありました。祭場地は逆向きですよ・・・?笑

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お行列を終え、次に人馬は甲冑競馬に臨みます。甲冑を着た武者たちが馬を使いこなし、先祖伝来の旗指物をなびかせて疾走する勇猛な姿が眼前に立ち現れます。通常の競馬では人馬はゲートから出走しますが、相馬野馬追の甲冑競馬ではゲートがなく、走者たちは息を合わせて出走します。時にはフライングで仕切り直しになることもありますが、それもまた醍醐味ですね。

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相馬野馬追の隠れた見どころが、レースを終えた人馬が観客席中央に設置された坂を颯爽と駆け上がる光景です。誇り溢れた勇ましい走りを観客席からすぐ近くのところで見られることは、野馬追の大きな楽しみといえるのではないかと思います。

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甲冑競馬に引き続いて行われるのは「神旗争奪戦」です。空高くから舞い降りてくる御神旗を手に入れた武者には、神社の御札と神旗のレプリカ、そして副賞が贈られます。南相馬市のHPによると、令和元年度の“一番旗”獲得者への副賞は総額6万3900円相当だったとか。

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さて、この祭りを代々続けてきたとされるのが、この地を代々統治してきた相馬氏です。今年はこれまで長らく「殿」を務められてきた33代当主から14歳のお孫さんに総大将の座が譲られ、注目を集めました。御当主は神旗争奪戦の途中でお帰りになられたのですが、その際には騎馬たちが一斉に道を譲り、当主に礼をする光景が見られ、武家の行事としての伝統が感じられました。

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神旗争奪戦は全20回にわたって各回2本の御神旗が打ち上げられ、武者たちの争いを楽しむことができます。人馬は勿論、風を読みながら祭場地内の真ん中近くにうまく落とす神旗の打ち上げ技術も、圧巻です。

神旗争奪戦まで野馬追の著名行事を堪能したのち、祭場地を後にしました。


さて、今回は相馬野馬追の2日目だけを観覧しましたが、お祭りは3日にわたって行われ、荒駒を素手で捕らえる(!)野馬懸など様々な行事があります。また野馬追の他にも、同地方では野馬追振興と乗馬技術向上を目的として、春と秋の年2回にわたって競馬大会が行われています。次回の開催はまもなく、10月16日日曜日!のどかな景観も魅力的な相馬地方に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。(私は所用により断念・・・春を狙おうと思います。)

最後に、帰りがてら足を延ばした仙台で食した牛タンの写真と共にこの記事を終えようと思います。ありがとうございました。(相馬と仙台は車で1時間程度でかなり近かったので、ついでに仙台もオススメです笑)

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地理愛好会は巡検のほかにも様々な活動を行っています。興味を持たれた方は是非、他の記事も読んでみてください。
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2022年6月某日、千葉へと巡検に赴きました。千葉「市」の方です。ちなみに筆者の "ほぼ" 地元です。

千葉市は横浜・さいたま・千葉の東京を取り囲む3つの県庁所在地の一角 (横浜サマに怒られそう) を占め、郊外核としてバックオフィスの移転などがみられるとされています。かの有名なイオンの本社が幕張にあるのは有名ですね (?)
そんなビジネスで栄える千葉ですが、栄えているのは千葉駅周辺ではだけではありません。幕張新都心・蘇我副都心という、2つの強力なサブ都心を抱えています。後述しますが、それぞれ性格の異なる屈強な拠点を構え、最強・・・
かと思いきや、最近では千葉駅周辺の商業地としての衰退も露わになっています。地元の方は、パルコや三越の閉店は印象に残っているのではないでしょうか。こうした商業施設の跡地では住宅地への転換が推し進められています。変わる3都心を見てみよう!というのが今回の大きなテーマです。

1. 幕張新都心

つくばから最初に訪れたのは「イオン海浜幕張店」。海浜幕張駅付近には、この店舗のほかイオンモール幕張新都心・イオンスタイル幕張ベイタウン・イオンタウン幕張西と、合わせてなんと4軒ものイオンがあるのですが、それらのうち最初にできたイオンです。しかもイオンモール幕張新都心ができるまで海浜幕張のイオンといえばここだけでした。昨年12月にイオン幕張店から改称したそうなのですが、旧名称になれ切っているので違和感マシマシでした。
ここで見ていただきたいのが以下の写真。
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存在感の大きいオートスロープ。なんだか他のイオンで見ない感じがしませんか?
実はここ、生え抜きのイオンじゃないんです。ここは2000年に「カルフール幕張」として開業した店舗。Carrefourといえばフランスに拠点を置く有名スーパーチェーンで、オートスロープやインラインスケートを履いた案内係が店内を疾走することで知られるそうです。この店舗はその日本一号店として開業したのですが、2005年にはイオンに売却され、2010年にはカルフールのままだった屋号もイオンに改名。ここで初めて (!) 海浜幕張にイオンが誕生しました。ちなみに幕張新都心にイオンの本社ビル・イオンタワーができたのが1994年。お膝元でも進出は意外と遅いんですね。
インラインスケートを履いた店員の記憶はないですが、カルフールがイオンに改名したタイミングや、その前後で売り場レイアウトや取り扱い商品が徐々に変わっていったのはおぼろげながら記憶に残っています。

・・・語りすぎました。イオンを見に来たわけではないので幕張新都心散策へ。
やってきたのは幕張メッセ
かつてはこの場所で東京モーターショーが開催されていましたが、2009年を最後に東京ビッグサイトに行ってしまいました。まあアクセス面で勝てないですもんね・・・。現在実施されている有名イベントとしては、東京オートサロン、CEATEC、東京ゲームショウ、SUMMER SONIC (会場の一部)、COUNTDOWN JAPANやニコニコ超会議などがあります。数年前にはT○SHIBAの株主総会で連日ニュースに登場しましたね。
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さて、すこし移動して今度は「イオンモール幕張新都心」へ。イオンに来たはずではないのに気づいたらイオンに来てしまうのがこの街の怖いところです。
このイオンモールは立体駐車場を含む延床面積が約40.2万平方メートル、店舗面積が約12.8万平方メートルの超巨大モールで、とても回り切れません。あまりに広すぎるので、モール内をつなぐジョギングコースまで設定されています。
このイオンモール、現在は車か路線バスでアクセスすることとなっていますが、来春を目標に京葉線の新駅「幕張豊砂駅」が開業することになっています。訪れた際には連絡部の出入り口や駅前広場の建設が進められていました。
ちなみに「豊砂」というのはこの地につけられた地名です。イオンモールが2013年に開業するまでは長らく空き地で、本当に砂が豊かだった記憶があります。
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2. 本千葉~千葉

車で本千葉に移動し、ここからは徒歩で散策。
海食崖を超え、一行は「千葉城 (亥鼻城)」へ。綺麗な天守が建っていますね。中は郷土資料館になっています。
しかし!この天守はある致命的な欠陥を抱えています。それは「この場所に天守が建ったことはない」というものです。千葉城は中世に千葉氏が本拠とした、いわゆる中世城郭です。中世城郭には天守はありません。また、そもそも千葉城がこの地にあったかどうかについても議論があるようです。そんな千葉城ですが、今となっては千葉の名物スポットとして君臨して・・・いるのか・・・???
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千葉城の次は「千葉銀座」へ。かつては千葉の中心商業地で、百貨店やパルコなどが立地していましたが、近年では商業施設の撤退とマンションへの転換が続いています。駐車場案内に残るPARCOの文字。
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3. 蘇我

千葉駅から電車で蘇我駅へ。
訪れたのは「アリオ蘇我」。川崎製鉄(現JFEスチール)の工場縮小に伴う再開発計画に伴って建設された商業施設です。今でも道の反対側にはJFEスチールの製鉄所が広がっています。
・・・ところで商業施設ばっかり巡ってますねコレ
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4. 千葉港

最後は千葉港へ。今日の目玉「千葉港ナイトクルーズ」は、千葉の新たな観光資源として工場夜景を売り出そうと始まったもので、現在月2回行われています。たまたま日があったので乗るはず・・・だったのですが・・・
強風のため 欠 航
しかたがないので千葉ポートタワーへ。千葉港観光の先輩格であるポートタワーは、恋人の聖地として知られています。
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↑見られるはずだった工場夜景(ポートタワー展望台より)

夜景クルーズは残念でしたが、いろいろな千葉を見ることができたと勝手に思っています。千葉には他にも面白いところが沢山あるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?(ちなみにイチオシは千葉市動物公園です。かつてレッサーパンダブームを牽引した風太くんは千葉市動物公園で健在です)
地理愛好会は巡検のほかにも様々な活動を行っています。興味を持たれた方は是非、他の記事も読んでみてください。
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さる2021年7月11日、福島県はいわき市への巡検に赴きました。
本記事では、その際に行った場所、印象に残ったこと、見えてきたものをつらつらと書き連ねてみようと思います。

まず訪れたのはイオンモールいわき小名浜です。
ここは、震災で被害を受けたいわき市が実施した「小名浜港背後地開発事業」をうけて開発が始まり2018年6月12日にオープンした、比較的新しめのイオンとなります。
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オープンから3年とあって、外観・内観共に非常に綺麗でした。
そこかしこに見られる津波にまつわる注意の案内が、ここがかつて震災で甚大な被害を被った土地であるということを、切に感じさせます。

イオンを早々に出て、次にアクアマリンふくしまへと向かいました。
東北最大級の規模にして、環境施設としての側面も持つこの水族館には、水棲生物・海洋生物のみに留まらない、多種多様な展示がありました。
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シーラカンスのような「生きた化石」がいるのはもちろん、「死んだ化石」まで鎮座ましましていました。
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フェネックがいます。かわいいね
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縄文時代の自然を再現したエリアだそうですが写真だけだと何やらよくわかりません


続きまして、小名浜を少し離れ、「石炭・化石館ほるる」へ。
かつて炭鉱で栄えた街として、また化石の出土する街としての、いわきの歴史を残す博物館です。
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炭鉱を模したエリアにあった、安全祈願のための神棚が印象的でした。こういった工事の現場にはよく見られるものです。

更に、「塩屋崎灯台」「薄磯防災緑地」へ。
意気揚々と向かったはいいものの、灯台は臨時休業中で登れませんでした。残念。
曇りがかった天気と時間帯ということも相俟って、海岸はえもいわれぬ寂寥感で満ちていました。
筆者はここの風景が当巡検で最も記憶に残っています。
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最後に、いわきの市街地を車でぐるっと周回したのち、「イオンいわき店」にて解散と相成りました。
イオンに始まりイオンで終わるところに幹事の趣味が色濃く表れています。
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小名浜のイオンモールとはうってかわってこじんまりとしています。

このような具合で、22時にはつくばに戻ってきました。運転を務められたGさん、ありがとうございました。
観光的な意味でも学術的な意味でもとても面白く、意義深い巡検でした。筆者個人は初めての東北でしたが、非常に楽しかったです。機会があればまた行きたいものです。

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当巡検の記事は以上となります。ここまで読んでくださった方に感謝申し上げます。ありがとうございました。
地理愛好会は巡検のほかにも様々な活動を行っています。興味を持たれた方は是非、他の記事も読んでみてください。
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