羽田空港から飛行機に乗ることおよそ1時間半、北海道は新千歳空港にやってきました。2025年春のダイヤ改正で廃止される駅を巡る、6泊7日の旅行の幕開けです。
乗ってきた飛行機の写真
 旅行記その1となる本記事では、1日目について書いていきます。
2025春の廃止駅ぜんぶ降りる北海道旅行記
その1(本記事):新千歳空港→東滝川→旭川
その2:旭川→雄信内→南稚内
その3:coming soon...
その4:coming soon...
太字はこの旅行の目的地=今春に廃止される駅


 この記事で移動するルートはこんな感じです。
その1で訪れる主な場所の地図

 今回の旅行では、「北海道&東日本パス」を使います。JR北海道、JR東日本、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行の普通列車に連続7日間乗り放題で、11,330円という破格の値段設定。特例の区間を除いて特急列車は使えませんが、私のような地名大好き人間からしたらむしろ、駅にたくさん停まってくれる普通列車の方が嬉しいものです。そんな訳で、新千歳空港駅できっぷを購入し、さっそく移動を始めていきます。



寄り道しながら北へ進む

 まずは千歳線で札幌へ向かいます。冬の北海道に降り立つということで余裕のある旅程を組んでいたのですが、ありがたいことに天気が荒れることもなく、飛行機は概ね予定通りの時間で飛んでくれたので、時間が余っています。なので途中下車をしながら進みましょう。
 エスコンフィールドで話題の北広島で降りてみます。
北広島駅コンコースの写真
 駅から出てみると、つくば駅前にもある商業施設、トナリエが目に入りました。3月15日にオープン予定とのことで、準備が進められています。
トナリエ北広島の写真
 北広島市といえば1996年に広島町が市制施行して即日改称したことで誕生した市ですが、北広島駅の方は1926年に北海道鉄道の駅として開業した当時からこの名前だったそう。この地名は、1884年に広島県人が入植したことに由来する「広島」村まで遡ることができ、駅名や市名は既存のものと被るのを避けて頭に「北」を付けたようです。

 続いて再び千歳線に乗って札幌へ、そして函館本線に乗り換えて旭川方面へ向かいます。まだ時間が余っているので、途中の野幌(のっぽろ)で途中下車。
野幌駅外観の写真
 野幌駅は札幌市から続く江別市の市街地にあり、1975年までは夕張鉄道の起点駅として石炭や人間を輸送する拠点としても機能していた、そんな駅です。江別市の代表駅である江別駅は乗降客数が5,770人/日であるのに対して、野幌駅は10,198人/日と大幅に多く、同市内では大麻(おおあさ)駅の10,768人/日とともに利用者数トップ2となっています。江別市内にはいま挙げた3駅の他に、市役所の最寄駅である高砂駅と、千歳川や夕張川を越えた先にある唯一の無人駅の豊幌駅もありますが、それら含めて5駅とも特急に乗ったら停まらない駅です。
※江別市内3駅の乗降客数は国土数値情報(駅別乗降客数データ)(国土交通省)を参照
江別市内の鉄道路線図 札幌から近い順に大麻(おおあさ)駅、野幌駅、高砂駅、江別駅、豊幌駅
 江別市はレンガの生産が有名なんだそうで、レンガ製造に用いられた登り窯を模したモニュメントが駅前に置かれています。説明の看板も設置されているのですが、積もった雪で隠れてしまって4分の1くらい読めなくなっていました。
登り窯紹介看板の写真
登り窯のモニュメントの写真

東滝川を訪問

 引き続き函館本線に乗って、滝川まで北上します。隣が東滝川である駅名標も今春までしか見られません。
滝川駅駅名標の写真①
滝川駅駅名標の写真②

 根室本線に乗り換えて一駅だけ進むと、最初の目的地、東滝川に到着です。私のほかにもう1人降りましたが、同業者なのか地元の方なのかは分かりません。
東滝川駅駅名標の写真
東滝川駅外観の写真
 東滝川駅は1913年に国鉄の幌倉駅として開業し、戦後に当時の滝川町が行った町字名再編に合わせて1954年に現在の駅名へと改称されました。改称前の駅名は隣の赤平市を流れる幌倉川に由来し、空知川沿いで幌倉川が合流する場所よりも下流に位置するこの駅周辺は、町字名が再編されるまで「下幌倉」と呼ばれていたそう。「幌倉」の由来についてはアイヌ語の「poro-ku-rar」(大きい・弓を・置く)とする説があり、駅舎内に貼ってあった掲示物の中にも、河野敏明氏のフットパス・マップの記述から引用して「『ホロ』は『大きい』、『ク』は『弓』のこと」と紹介しているものがありました。
「ほろくら驛」の看板の写真
 因みに「滝川」の方の由来は「so-rapci-pet」(滝が・ごちゃごちゃ落ちている・川)の意訳と考えられており、この「so-rapci」(滝が・ごちゃごちゃ落ちている)に漢字をあてた地名が「空知」なんだとか。
 駅前の道をまっすぐ300m弱歩くと、滝川市と釧路市を結ぶ国道38号に出ます。ここまでに郵便局や駐在所、セコマなどが見られました。駅の周りにはそこそこ家々が建っているように思うのですが、平均乗車人員が1.8人/日と少ないのは、わざわざ列車を待たずとも、自動車があれば20分と掛からない時間で滝川市街まで行くことができることが、大きな要因として挙げられそうです。
※東滝川駅の乗車人員はJRの調査資料記載の、2023年までの5年間の特定日調査に基づく乗車人員平均を参照
東滝川郵便局の写真
滝川警察署東滝川駐在所の写真
東滝川駅前の写真
 国道沿いを見渡すと、北海道中央バスの東滝川バス停があります。滝川駅と芦別駅を結ぶ滝芦線と、札幌駅と富良野駅を結ぶ高速ふらの号が通っているようで、どちらもJRと競合していそうです。根室本線が1日に9往復であるのに対して、滝芦線は平日なら1日に13往復、土日祝なら1日に7往復であり、平日は路線バスの方が多く走っています。ただし、1日の最終便は鉄道の方が遅い時間に来ます。また、路線バスで滝川駅前まで乗車した場合の運賃は410円であり、鉄道を利用した場合の290円よりも高くなるようです。
東滝川バス停の写真
 ふらふらと歩いていたところ、既に廃校になったらしい小学校にたどり着きました。2011年度末に閉校した市立東栄小学校のようです。閉校後は滝川市街地の東部、ここから5.5kmほど離れた市立東小学校と統合して、この辺りは東小学校の学区になっているそう。
 東滝川駅に戻ってきました。駅としては今年の春まででその役目を終えるこの駅ですが、それ以降は信号場として存在し続けるそうです。

予定を変えつつ初日は終了

 そろそろ滝川方面の列車が来るのでホームに出て列車を待っていたのですが、ここで私、やらかしました。東滝川駅の構造って写真のように上りと下りが別のホームになっているんですけど、着いたのと同じホームの反対側に来るものと勘違いしていまして……、滝川まで戻る列車を逃してしまいました……。
東滝川駅の構造を表す図
 うっかりしてしまったものは仕方ありません。次の滝川方面の列車は2時間半後、それまで待ってもいいのですが、あと30分待てば反対方面の列車が来ます。ということは、根室本線で富良野方面に何駅か進んで引き返すこともできそうです。ちょうど一駅隣が赤平市の代表駅ですから、行ってみましょう。

 ということで、来ました。赤平です。列車内は、芦別や富良野に向かう旅行客でしょうか、大荷物を持った利用者でかなり席が埋まっていました。赤平駅は駅舎に交流センターを併設しているようで、そこそこ立派な建物。しかし土日祝は駅業務をお休みしているようで、運転手さんにきっぷを見せて列車を降りました。
赤平駅外観の写真①
赤平駅外観の写真②
 駅前には北海道中央バスの赤平駅前バス停が。先ほど見た東滝川バス停を通る2路線のほか、滝川駅から歌志内市街を通って赤平市街へ至る歌志内線が通っているようです。
赤平駅前バス停の写真
 待ち時間が40分弱あるので、赤平市役所まで往復してきます。
赤平市役所の写真
 ちょうど良いくらいの時間に赤平駅まで戻ってきました。今度こそ乗り場をちゃんと確認して列車に乗り込みます。2024年に富良野~新得が廃止されたことで分断された根室本線の、根室を含まない方の片割れに乗って、滝川へ向かいます。

 滝川函館本線旭川行に乗り換えて、終点まで向かいます。旭川に着く頃にはすっかり日が暮れてしまいました。もっと明るい時間には着く予定だったんですけどね、駅前の平和通買物公園のイルミネーションがきれいな時間になってしまいました。まあ今日中に着いたので良いでしょう。それにしても、流石は道内で二番目に多い人口を抱える都市だけあって、人が多いですね。
旭川駅外観の写真
平和通買物公園の写真
 今日の移動はここまで、ホテルに荷物を置いて夕飯を食べに行きます。旭川醤油ラーメンをいただきました。
旭川醤油ラーメンの写真

次回予告!
北海道旅行2日目となる明日は、宗谷本線にしか乗りません。道北を行ったり来たり、歩き回ったりしつつ、最北を目指します。

2025春の廃止駅ぜんぶ降りる北海道旅行記
その1(本記事):新千歳空港→東滝川→旭川
その2:旭川→雄信内→南稚内
その3:coming soon...
その4:coming soon...
太字はこの旅行の目的地=今春に廃止される駅